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エンゲージメントにもつながる「働きがいのある」会社の共通点とは?

2020年08月31日更新

定着率向上や採用力強化の観点から、「働きがいのある会社をつくりたい」と考える経営者や人事担当者も多いことでしょう。従業員が「働きがい」を持って働くことは「エンゲージメント」の向上にもつながり、従業員個人だけでなく組織全体にとってよい効果が見込めます。そこで本記事では、働きがいのある会社の共通点から、エンゲージメントを高めるヒントを探ります。

目次

「働きがいのある」会社からエンゲージメントを考える

そもそも、人事領域におけるエンゲージメントとは、「従業員と組織の心的つながり」を指します。エンゲージメントが高い会社は、「従業員と組織間の信頼が強く、従業員は自身と組織の成長のために意欲的に業務に打ち込んでいる」会社といえるでしょう。

エンゲージメントが高まることは、従業員のパフォーマンスの向上や離職率の低下、ひいては顧客満足や業績の向上などの効果も期待できます。

本記事では、これまでHR Trend Labが取材した「働きがいのある会社」(GPTW Japan発表)にランクインした企業の事例から、エンゲージメントにもつながる働きがいのある会社のもつ共通点をご紹介します。

■エンゲージメントについて詳しい解説記事はこちら
「エンゲージメントとは?意味や注目の背景、高めるポイントを解説」/HR Trend Lab

エンゲージメントが高い(働きがいのある)会社の共通点

従業員も組織も「エンゲージメント」や「働きがい」を意識している

働きがいのある会社では、従業員が会社を好きになるように会社が努力をしていますし、会社の努力を従業員も認識しています。

たとえばIllustratorやPhotoshopなどのソフトウェアを提供するアドビでは、マネージャーのトレーニングの中でも「『エンゲージメント』『コミットメント』を口癖にしてください」という話をする・「エンゲージメント」が会社のコアバリューのひとつであることを、トップメッセージとして社内で頻繁に発信するなどの取り組みを実施。こうした取り組みからエンゲージメントという言葉自体が社内で広く浸透しているそうです。

またクラウド経費生産システムを提供するコンカーでは、会社のトップが「働きがいを高める」ことを経営戦略のひとつとして位置付けています。この戦略に沿って、フレームを設計し、従業員が働きがいを実感できるような文化を醸成しています。

具体的には、従業員の声や感じている課題を起点とした活動ができるよう管理部門や経営者が環境を整備したうえで、従業員一人ひとりが主体的に会社の課題解決に向けたアクションを起こしています。実際の課題解決に向けたアクションとして、同社では、部門をまたぐ全社の課題解決プロジェクトが70以上稼働しています。

文化・理念・ビジョン、自社の価値観を大切にする

文化・理念・ビジョンといった自社の価値観を大切にするのも働きがいのある会社の特徴です。

クラウド会計ソフトなどを提供するfreeeでも、全メンバーが参加する社内SNSで些細なこともあえて共有する「あえ共」や、ユーザーにとって本質的に価値があるものを大切にする「マジ価値」などに代表される価値基準を経営陣から社員まで全社で共有しています。

たとえば全社ミーティングで入社間もないUXデザイナーが「視覚障害がある人でも使いやすいプロダクトにするべき」というプレゼンを行ったことがきっかけで、社内SNSでプロダクトのUI/UXを改善するグループが立ち上がりました。そこから有志のメンバーによるWebアクセシビリティ改善に向けたプロジェクトが動き出したそうです。

これは、「あえ共」や「マジ価値」などに代表される「freeeらしさ」が全面に出ている例といえるでしょう。社員の意見や声を起点に動いていく・変化を柔軟に受け入れる風土が根付いていることが伺えます。

価値観を共有することは、従業員一人ひとりの視座を高め、従業員それぞれの視点を合わせ、スムーズなコミュニケーションにもつながります。さらには組織の各所で全体最適を見据えた迅速な意思決定がされるようになるでしょう。

またこのような価値観を大切にする会社では、採用時にも、採用候補者の考え方が自社の価値観に合うかを重視し、厳選します。組織と採用候補者個人の今後を考えると、スキルセットももちろん大切だけれど、それ以上にカルチャーフィットの視点が大切になるということです。

常に現状と自社の掲げているあるべき姿とを比較し行動する

働きがいのある会社は常に自社が目指している「あるべき姿」と現状を比較し、理想に近づくための努力をしています。

たとえばコンカーでは、毎月全社がコア・バリューについて話し合う場を設け、コア・バリュー実現に向けた施策を全社で実行。実行後は、定期的にモニタリングし、本当にコア・バリューに即した効果が得られているかを確認しています。

話し合いで決めた価値観から現状が乖離している場合は、「どうずればあるべき姿に近づけるか」を議論し、PDCAを回すのだそうです。必要な部分は改善し、効果がみられる部分は継続するなど、次に繋げる努力を継続的に行っています。

社員一人ひとりの成長を大切にしている

共通点として社員一人ひとりの成長を大切にすることも挙げられます。

たとえば、「社員の成長が会社の成長につながる」という考えを大切にするfreeeでは、「タケノコ人材」と呼ばれる入社基準を設けています。社員が入社した後も、チャレンジングな業務や役割を与えたり、毎週行われる1on1で「どうすれば成長できるか」をフィードバックしたりして、個人と組織の目標が紐づくように意識しながら社員の成長を促しています。

GCストーリーでも定期的な社内研修に加え、半年あたり1人5万円の研修費用を確保。自由な外部研修への参加を促しています。また、社員自らが新入社員研修を企画・開催し、「育成側に回る」文化も特徴。社員の成長を温かく見守る風土が根付いているそうです。

エンゲージメントを高めるためのヒント

本記事では、働きがいのある会社の共通点をご紹介しました。

共通点から私たちがとくに気になったのは、「価値観」です。
「全員が納得している共通の価値観を全員で持ち続けること」は、従業員一人ひとりの視座を高め、従業員それぞれの視点をそろえることにつながります。一人ひとりの視座を高め、組織として従業員それぞれの視点が統一されることは、従業員個人が業務を「自分ごと」としてとらえる(オーナーシップを持って働く)「実感」につながるでしょう。
この実感こそが「働きがい」ひいてはエンゲージメントの高さにもつながっているのではないでしょうか。

■参照:働きがいのある会社インタビュー記事/HR Trend Lab
・働きがいのある会社のカルチャーはどのように醸成されたのか?|freee株式会社様インタビュー
・社員が働きがいを実感できる文化を醸成 | 株式会社コンカー様インタビュー
・「ヒエラルキー」からフラットな「ティール」組織へ。GCストーリーが取り組んだ組織改革
・「売上」より「正しさ」を評価。ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズの働きがいが高い理由
・コミュニケーションから人事評価を導き出す「チェックイン」とは? | アドビ株式会社

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