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オンライン時代のコミュニケーション術すゝめ(後編)

2021年07月02日更新

本の要約サービス フライヤーがランチを食べながら「知的筋力」を鍛える、新しいセミナーをスタートしました。「Lunch time ビジネスワークアウト」と題しまして、 お昼の時間帯に無料のオンラインセミナーを開催。参加者は顔見せをしないウェビナー形式で、リラックスしたムードの中でたくさんの方にご参加いただきました。

メインスピーカーは株式会社フライヤーアドバイザー兼エバンジェリストの荒木博行です。本記事では、当日のセミナーの様子をダイジェストで2回に分け、お届けします。
今回は後編です。
(前編はこちら

荒木 今度はテレワークでの生産性に目を向けてみましょう。相手の仕事の過程が見えにくいテレワークでは、チームの方向とずれたまま仕事を進めてしまっても気づきにくくなります。そのまま完成品が出てきてしまうと、それを指摘する方もされる方もとても辛いですよね。

目次 【表示】

4. あなたは「仕事のマイルストーン」を部下と確認しているだろうか?

そろそろテレワークに慣れてきたと同時に課題も見えてきたという時期に当たるのではないでしょうか。そんなタイミングにぴったりの本となります。あらためてテレワークのメリットとデメリットを整理し、自分たちの組織・チームのなかで、その位置づけを見直す際に読んでほしい内容です。

チームの方向とずれたまま仕事を進めるようなすれ違いを避けるために、『これからのテレワーク』では、資料作成であったら3割程度仕上げたところでいったん確認するなど、仕事の途中経過でマイルストーンを設定することをお勧めしています。仕事の状況や習熟度によって、適切なタイミングで途中の確認ができるようにしましょう。

本書をガイドラインにして、自分たちに合ったテレワークのやり方を見つけていただきたいと思います。また、個々人が仕事の価値を高め、周囲に伝えていくためのヒントも多数得られるでしょう。

5. あなたの組織の「採用基準」はリモートワーク化によって変わっただろうか?

新型コロナウイルスの影響でリモートワークになった人は多いのではないでしょうか。突然の働き方の変化に戸惑っている人もいれば、「どうやってリモートワーク体制をうまく回そうか」と悩んでいる経営者もいるでしょう。本書はそんな、リモートワークという働き方に課題を抱えている人におすすめの一冊です。

意見が割れるかもしれませんが、ちょっとした言い方でケンカになってしまうことがあるテキストでのコミュニケーションでは、口の悪い人が集まっているとチームの雰囲気が悪くなっていくというんです。だから、いやなやつを雇わずに、前向きな人や思いやりのある人を雇わなければいけないのです。

会話だったら許容範囲だったような「毒舌」が、文字になるとキツすぎる、なんてことはあるかもしれないですよね。テキストでのコミュニケーションの比率が圧倒的に増えて、働き方が大きく変わっています。だから、それにあわせて採用基準も変わらなければいけないのではないでしょうか。

リモートワークは今後、日本でも浸透する可能性が高いです。実践的なノウハウが詰まった本書を読んで、来るリモートワークの流れに乗りましょう。

6. あなたの組織には「人柄」×「好奇心」を持つ人材が重宝されているだろうか?

『THE CULTURE CODE』は、最強のチームの共通点を読み解いた名著です。チーム力を鍛えるカギは、3つのスキルに集約されます。「安全な環境」「弱さの開示」「共通の目標」です。これらのスキルはなぜ重要で、具体的にはどのように行動すればよいのか。本書を読めば、その答えを得ることができます。

1925年に設立されたベル研究所は、現代の私たちが使う技術のほとんどを生み出したといわれるほど優れた研究所です。この研究所で、特許数の多い研究者の共通点を探ったところ、なんとスウェーデン人のエンジニア、ハリー・ナイキストと一緒にランチを食べる習慣があることだということがわかったんです。

ナイキストは温かい人柄と旺盛な好奇心を持っている人でした。彼と話していると誰もが安心し、彼を介して違う分野の研究者同士が交流し、刺激を与え合っている。こうした人を組織の中に意図的に配置して、評価するのはとても大事なことなんじゃないかと思わされます。

これらは知れば知るほど「普通」に思えるが、だからこそ誰でも、いつでも行うことができます。こうしたささいな行動によって強いチームが育まれるならば、一読の上、試してみる価値は大いにあるでしょう。

6つのポイントからあなたやあなたの組織を見てみよう

ここまで、リモートワーク を考えるための6つのポイントを紹介してきました。目新しい話ではないかもしれませんが、こうした当たり前のことができていなからこそ、コミュニケーションの齟齬や生産性の低下が起きてしまうのだと思います。

今日の「ビジネスワークアウト」として、みなさんにもぜひ自分や自分の組織に当てはめて、これらをチェックしてみてください。

flierのゴールドプランに登録すると、今回紹介した本の要約を含め、flierで公開されているすべての要約が読み放題になります。この機会にぜひご利用ください。
「Lunch time ビジネスワークアウト」は、今後も定期的に開催予定です。

次回もお楽しみに!

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著者プロフィール荒木博行(あらき ひろゆき)
株式会社学びデザイン 代表取締役社長、株式会社フライヤーアドバイザー兼エバンジェリスト、株式会社ニューズピックス NewsPicksエバンジェリスト、武蔵野大学教員就任予定。 著書に『藁を手に旅に出よう』(文藝春秋)『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』『見るだけでわかる!ビジネス書図鑑 これからの教養編』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『世界「倒産」図鑑』(日経BP)など。Voicy「荒木博行のbook cafe」毎朝放送中。
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