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内定者研修にオススメの内容は?選び方のポイントも解説!

2021年07月28日更新

内定者研修は、内定者の不安を取り除いたり、社会人として働くために必要なスキルを習得してもらうなど、重要な役割を果たします。内定者研修の内容はさまざまですが、せっかく内定者研修を受けてもらうなら、内定者に自信を持ってもらい内定辞退防止に繋がるような内容を企画したいですよね。

この記事では、内定者研修にオススメの内容や実施形態、選び方のポイントを解説します。

目次 【表示】

内定者研修をおこなう目的とは?

内定者研修の目的は内定辞退の防止、そして内定者の早期戦力化です。そのためにも、まず内定者が入社前に抱く不安の解消やモチベーションアップを図ります。

内定者は、内定先の企業がどんな雰囲気なのか、一緒に働く同僚や上司がどんな人たちなのかなど、漠然と不安を感じているものです。マイナビの「2021年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」(※1)によると、入社予定企業を決めたあと不安になったことがある学生の割合は50.0%と、実に半数に上ります。

内定者研修をおこなうことで「入社予定の企業のことを理解できているのか」「自分はちゃんとやっていけるのか」といった内定者が抱えるさまざまな不安を解消し、自信や期待に変えることで、内定辞退の防止や早期戦力化に繋がり、結果的に早期離職を防ぐことにもなります。

また、内定者には「学生」から「社会人」へと意識転換してもらう必要があることから、社会人として働く心構えを学ぶためにも内定者研修は有効です。

内定者研修にオススメの内容

内定者の不安を自信や期待に変えるには、内定者研修でどのような内容を取り入れたらいいのでしょうか?オススメの内容を4つ紹介します。

1. チームビルディングのためのグループワーク

仕事をするうえで、メンバーとの協力や協調性は欠かせません。その力を身につけられるのが、チームビルディングのためのグループワークです。グループワークは、内定者同士のコミュニケーションを活性化し、チームで最大限の力を発揮するのに役立ちます。また、内定者同士が打ち解けるためのアイスブレイクとしても活用できます。

チームビルディングにオススメのグループワークの例として、会社説明会をグループで企画してもらい、自社の魅力や求める人材についていっそう理解を深めるといった方法も挙げられます。自社への理解が深まることで不安解消にも繋がるでしょう。

Web会議ツールを利用してできるグループワークも多いため、オンライン研修に切り替えた場合でも導入が可能です。

2. ビジネスマナーやビジネス文書スキル

身だしなみや名刺交換の仕方、言葉遣いなどといったビジネスマナーは、社会人として働くうえでは欠かせません。内定者に、社会人としての自信をつけてもらうためにも、最低限のマナーは入社前に身につけておく必要があります。

また日常業務において、メール、報告書や提案書、議事録など、ビジネス文書スキルが必要になる場面が多くあります。社内向け・社外向けの文書でも違いがあるため、こうしたことも研修で身につけておくと安心です。

3. コミュニケーションスキル

企業で働くうえで、コミュニケーションスキルは欠かせません。仕事のほとんどは、同僚や上司と協力しながら業務を進めていくためです。業務に支障が出ないよう、「報・連・相」をきちんとおこなったり、自分の意見を相手にわかりやすく伝えたりするためにも、最低限のコミュニケーションスキルに関する内容は取り入れておくとよいでしょう。

4. ITスキル

WordやExcel、PowerPoint、チャットツールなど、業務上欠かせないツールの基礎的な使い方もおさえておきたいところです。基本的な操作は問題なくおこなえる内定者でも、業務でよく使う機能までは使ったことがない場合もあるでしょう。生産性向上のためにも、入社前に基本的な操作に加えて、業務での使用頻度が高い機能についてもおさえておきましょう。

内定者研修の実施形態

内定者研修には、いくつかの実施形態があります。どのような形態でおこなわれることが多いのでしょうか?

対面型研修

内定者研修として一般的な形態は、同じ場所、同じ時間に内定者が集まっておこなう対面型の研修です。同じ空間で同じ課題に取り組むことによって内定者同士の一体感が生まれやすいこと、緊張感があり集中できること、そして内定者同士で交流できることなどが対面型研修のメリットとして挙げられます。対面型研修では、内定者同士のグループワークや、ディスカッションをおこなうことも可能です。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大や働き方改革の影響でテレワークが浸透してきたことにより、対面型研修の内容をオンライン研修でおこなうことが増えてきています。

通信教育・e-ラーニング

大勢が集まる形での研修が難しい場合は、通信教育やe-ラーニングを受講してもらうという選択肢も考えられます。業務に必要なスキルの習得から、資格取得向けの学習など、内容はさまざまです。

通信教育やe-ラーニングのメリットとしては、内定者が都合に合わせて空き時間で学習でき、理解が浅い部分は繰り返し学習できることが挙げられます。

複合型研修(ブレンディッドラーニング)

複合型研修(ブレンディッドラーニング)は、複数の実施形態を組み合わせておこなう研修方法のことです。一般的には対面型研修とe-ラーニングを組み合わせておこなうことが多くなっています。講座形式の内容やテストなどはe-ラーニングで、ディスカッションや体験形式の内容は対面型研修で、と内容を分けて実施します。

e-ラーニングだけでは内定者のモチベーション維持が難しいですが、対面研修と合わせることで刺激を受けられ、モチベーションが維持しやすくなります。また、e-ラーニングでインプットした知識を対面型研修でアウトプットをすることで、知識定着を効率的におこなえ、学習効果を高められることも複合型研修のメリットです。

先輩社員への質問会や懇親会実施もオススメ

先輩社員への質問会や内定者懇親会は、これから一緒に働く人たちがどういう人なのかわかったり、実際に企業で働く姿をイメージしやすくなったりするため、内定者の不安の払拭に繋がります。

実際に内定者懇親会を希望する内定者は多く、マイナビの「2021年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」(※1)によると、「内定者懇親会(対面)」を希望する学生は51.6%と半数以上という結果が出ています。対面での懇親会は状況的に難しい場合もあるかもしれませんが、可能であればオンライン懇親会など、内定者同士で交流できる機会を設けるといいでしょう。

内定者研修の内容を決めるポイント

内定者研修の内容を決める際には、どのようなポイントをおさえる必要があるのでしょうか?おさえておきたい3つのポイントをご紹介します。

内定者の特徴を把握する

エントリーシートや面接でのやりとりなどを通して把握した内定者の特徴に合わせて、適した研修内容を選びましょう。内定者の大学での専攻やこれまでの経験、知識など、参考になる情報はいろいろあるはずです。これらの情報を参考に、身につけるべきスキルを考えて研修をおこなえば、内定者も自信が持て、入社後の早期戦力化にも繋がるでしょう。

内定者に期待することを各部署からヒアリングする

新入社員にどのようなスキルを求めるのかは、企業や現場によって異なります。より現場に即した研修内容を取り入れるには、内定者が研修後に配属される各部署に「どのようなスキルを求めているか」を直接聞いてみるのも一つの方法です。現場の意見も取り入れることで、より適切な研修内容を選択でき、実態に即したスキルを身につけられ、早期戦力化が期待できるでしょう。

実施時期も考慮する

内定者研修をおこなう時期によって研修内容を変えることも大切です。たとえば、最初は会社への不安をなくすために先輩社員への質問会や自社の魅力を伝えるグループワークをおこなったり、入社間近の時期にはビジネスマナーやコミュニケーションスキルなど、より業務に繋がる内容を取り入れたりします。

少しずつスキルアップしていくことで内定者も自信が持て、企業も入社後に即戦力となる人材が持てるため、できるだけ時期に合った研修をおこなうようにしましょう。

まとめ

内定者研修は、内定者がこれから社会人として働くための心構えや不安の解消に欠かせません。他の内定者や先輩社員との交流やスキルの習得は自信や不安解消に繋がり、結果として早期退職を防ぐことにもなります。

実施時期や内定者の求める内容、研修後に配属される部署の意見なども考慮して、内定者が自信や期待を持って入社できるよう、効果的な研修内容を企画してみてください。対面型研修が難しい状況下では、オンライン研修も検討してみましょう。

<出典>
※1. 株式会社マイナビ:2021年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況

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