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人生100年時代の「ライフシフト」~80歳までのキャリア構築戦略とは~

2022年04月07日更新

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人生100年時代を有意義なものとするために

「人生100年時代が始まっている」というのを耳にしたことがあるかとは思います。
最新の研究によれば、今後の医学の進歩、食事や食べ物に関する健康意識の高まり、働き方改革など様々な要因によって、95歳~100歳くらいまで寿命が延びるとされています。
このような時代に日本もあと数十年後には突入していきます。そんな時代のなかでは、高齢になっても元気でハッピーな人生を送ること、それが人生100年時代の目標になります。

しかし、それはただ何となく生きていても得られません。そのためには努力の積み重ねが重要です。変化の激しい環境に向き合い、組織のためにも、自分のためにも人生100年を考え、意欲的な人生を創りたいものです。

仮に今40歳なら、あと60年を生きることになります。その長い人生をいかに有意義に楽しく過ごすか、それが人生100年時代の過ごし方であり、そのコツを覚えて実践していく人と、そうでない人には人生の後半に大きな差が出てしまうわけです。

ライフシフトでカラフルな人生戦略を


「ライフシフト」とは一言でいえば、人生100年の時代に、80歳まで現役を保つ生き方を作り込んでいくことです。

80歳まで現役を保つということはどういうことでしょうか。それは学校を出て社会人になる20代前半から80歳くらいまでの60年間をカラフルに生きるということです。かつては終身雇用が当たり前で、定年までを一社で過ごせるというのが一番幸せだった時代もありました。しかし、今では企業のリストラなどでかなわなくなりましたし、またそこまで幸いにも行ってしまうと、定年以降に何をしたらいいのか目標もスキルも失って、途方に暮れているシニアが多発しています。

それゆえ、一社に依存するのではなく、自分の人生を自分でカラフルに切り拓いていく、そんな自律的な生き方へのシフトしていく「ライフシフト」が重要視されるようになっています。すでに転職経験がある方は「ライフシフト」の一歩を踏み出しているとも言えますが、転職経験だけでは長期的に活きる「現役力」が身につくとは限りません。

「ライフシフト」するために必要な自己戦略

「ライフシフト」を実践していくためには、80歳現役までの自分のキャリアを積極的に構築していくキャリア構築戦略が重要になります。それには大きく3つの方向性があります。

若年層から多様な経験値を積む

一つ目は若いうちからいろいろな経験を積み、自分がプロとしてユニークになれる領域を見出すこと。これをExplorer戦略といいます。転職、大学院での勉強、海外生活、副業、NPO参画などさまざまな経験を次々と積んで、自分が楽しんで活かせる領域を見出すのです。転職はその機会を探るために行います。幸い60年間もあるのでいろんなことができる、失敗は気にしないという前向きさが活きてきます。

自身の専門性を見出す

二つ目は早くから自分の専門を見つけていく生き方です。これをIndependent Producer戦略といいます。個人事業主として専門性を売っていく。コンサルタントや顧問として何社にもアドバイスをする。研究職や教員などの専門家もありです。早めにテーマが見つかった人はその道でグローバルなコミュニティにも参加できるでしょう。すでにアメリカではこうした個人事業主(フリーランサー)が30%にもなってきています。

現在のキャリアも尊重しつつ、新しい事にチャレンジする

三つ目は既にいろいろやれる人はそれを同時並行でこなしていく生き方です。これをPortfolio Worker戦略といいます。サラリーマンをやりながら副業で教員やコンサルをやる。NPOをやる。地域貢献をする・・・。今でも副業解禁の企業も珍しくなくなってきており、今後ますます増えてくるでしょう。違ったタイプの仕事を複数同時にやることで、自分のプロ領域が立体的になり、真にユニークなものにもなっていきます。そういう掛け算ができるように仕事選びをしていくわけです。

このように、ただ仕事をしている、何気なく転職してしまうのではなく、自分の人生戦略を今述べたようにカラフルに彩っていき、「ユニークなプロである自分」という絵を描いていく。こういう積極的な生き方への転換こそ「ライフシフト」です。

「ライフシフト」実現に向けた支援事例

こうした80歳までのキャリア構築戦略に向けて、中高年の学び直しの場、人生を豊かにするための視野拡大の他流試合の場を提供しているのが、「ライフシフト大学」です。

カラフル人生を送り、80歳現役力をつけるためのこのような戦術は、なかなか一人で考えても難しい面があります。キャリア自律に悩んでいたり、真剣に考える方策を求めている方は大勢います。ライフシフト大学には、日本中からそんな方々が、業種を越えて集まり、会社の中の序列やしがらみにとらわれずにフラットな関係性を築いていきます。そして先生の話や互いの対話の中から自分の未来ビジョンとその実現のロードマップを描いていきます。すでに5期が終了し、100人以上の方が卒業し、ライフシフトしています。

実際にこの大学を通して「ライフシフト」に目覚め、一定の自信を得て歩み始めた方から、今度はライフシフト大学を卒業したあと自分のライフシフト経験を伝えたり、アドバイスできたら、という声を多数上がったようです。また、企業内でキャリアの道に迷ってしまった方々にアドバイスすることも、ミドルシニアの実数が増えるにしたがってニーズが出ているようです。

そんななか、本校で学習された多くの方が受験されている『ライフシフトプランナー資格』というものもあります。この資格を得ることで、きちんとしたキャリアアドバイスができるお墨付きを得られれば、自信を持ってこれから来るミドルたちに、ライフシフトのアドバイスが社内外でできるのです。

人生100年時代の「ライフシフト」。興味を持たれた方は、この機会に、ぜひ人生の先輩として、激しい変化の時代に、これから来るミドルたちの灯台になってみませんか?

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