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タレントマネジメントとは?人材を最大限に生かす企業戦略

2019年10月23日更新

タレントマネジメントの進め方と注意点

適材適所な人材を配置。潜在的能力を引き出す開発も

体制が整ったら適材適所の配置を行い、実際に活用していきます。社員が想定の範囲で能力を発揮できているか、現場の管理者は常にチェックする必要があります。ここで得られた情報も、今後の判断材料とするために蓄積していかなければなりません。

もちろん、社員が思うようにスキルをアウトプットできず、適材適所の配置ではなかったという場合もあるでしょう。その時も現場の管理者は社員の様子を見逃さず、適切にサイクルを回していくことが重要です。また、それまで表面化していなかった新しい能力を社員が発揮することも考えられます。そうした場合に新たなチャンスを提供し、潜在的な能力を引き出す作業は、タレントマネジメントのステップのひとつです。

「全社を挙げて」の姿勢で取り組もう

タレントマネジメントを成功させるには、経営者層や現場管理者がしっかりと導入の目的を定め、情報の共有に務めていくことが大切です。どのような人材を求めているのかが曖昧だと、情報を集めても適切な活用は困難になります。

情報は経営状況が変わるごとにアップデートされるため、新たな評価や面談が必要となるシチュエーションが頻繁に起こるかもしれません。そのため、タレントマネジメントには全社員の協力が不可欠となります。経営層はこの取り組みが「全社を挙げて」の課題であることを社内に周知した方がいいでしょう。

実際の運用は?

タレントマネジメントを実現するための手段のひとつとして、社員の個人情報だけでなくスキル、経験値、評価をデータ化し、一元管理するタレントマネジメントシステムがあります。データを一元管理することでタレントマネジメントを効率化できるため、多くの企業が注目しています。

タレントマネジメントを遂行する人事部門はこれまで以上に複雑な作業を担うことが予想されます。現在の体制でタレントマネジメントシステムの導入が可能かどうかも、見直した方がいいでしょう。

タレントマネジメントで企業の競争力をアップ

新事業にも素早い取り組みが可能

ここまで述べてきたように、タレントマネジメントの仕組みを構築する作業は大掛かりになります。それでも、タレントマネジメントを整えている企業なら新事業を立ち上げる際に、整理されたデータベースの素早い活用が可能。ベストメンバーの布陣を組んで、ライバル社に差を付けることもできるはずです。

現在は技術革新のサイクルも短くなり、人の価値観や趣味嗜好も目まぐるしく変化していく時代です。それまで企業が積み上げてきたスキルや経験では、追い付かないほどに課題が山積していく可能性も予想されます。そんなとき予めしっかりとタレントマネジメントを構築できていれば、想定外の困難に直面した時も、選りすぐりのチームを組んで対処ができるでしょう。

中長期的な視点が大切

タレントマネジメントを成功させるには、人事異動や配置換えはもちろん、新たなプロジェクトによるメンバー編成などによって、社員全員にさまざまなアウトプットの場を絶えず提供する必要があります。時には、欠員が出るなどのイレギュラーも発生するかもしれません。しかし、その場合も社員の育成という、意志ある前向きな取り組みとしてタレントマネジメントを行っていくことが大切です。

また、社員ひとりひとりの能力を発見するには、ミスを許容する社内文化も必要となってきます。例えば経験の少ない若手に大きなプロジェクトを任せるなど、社員への積極的な機会提供によって、業務が非効率的になったり、そもそも失敗に終わることや、合理的とは考えられない判断もあるでしょう。もちろん、企業にとって目の前の業績を積み上げていくのは重要です。しかし、こうしたサイクルによって社員の潜在的能力が引き出されれば、中長期的にみて会社にとってそれがプラスとなることも考えられるのです。

常に時代の最先端を走る企業力を付けるために、タレントマネジメントは中長期的な視点で取り組むという認識は持ち続けなければいけません。

タレントマネジメントで最高のパフォーマンスを

タレントマネジメントを適切に活用することにより、社員一人ひとりがやりたいことや得意なことに従事できる可能性も高まります。モチベーションを向上させた中でのパフォーマンスは、企業の業績アップをも引き出していくはずです。人材の育成、適材適所な配置につながるタレントマネジメント。人材の流動性が高い時代となり、今後さらに注目を集めていくでしょう。

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