HR Trend Lab
HR Trend Lab

タレントマネジメントとは?人材を最大限に生かす企業戦略

2019年10月23日更新

少子高齢化による労働力の不足や政府によって働き方改革が推し進められる中、「タレントマネジメント」というキーワードが注目を浴びてきました。

タレントマネジメントは、会社に属する人材(タレント)を適切な人材育成や配置で最大限に生かそうとする取り組み。人材のスキルや能力を一元に管理できる「タレントマネジメントシステム」を使って、事業戦略に適した人材配置や人材開発を目指す企業も増えています。

タレントマネジメントの内容やシステム導入のポイント、企業の競争力アップにつながる進め方を詳しく紹介します。

タレントマネジメントの意味と目的

人材育成と適正な配置で組織を強化

タレントとは、日本においては芸能人をイメージする場合も多いですが、本来、才能や素質、技量を意味する言葉。人材管理の観点では会社に貢献するスキルを持つ優秀な人材という意味でも使われます。広義にはさまざまな捉え方がありますが、一般的にタレントマネジメントとは、企業が従業員の持っている能力を最大限に生かすために、人材配置や育成などをおこなう取り組みを指します。

タレントマネジメントは、1990年代に人材の流動性が高いアメリカで考案されました。従来のマネジメントは、人材をどう活かすかよりも、社員が与えられた仕事にどう合わせることができるかといった経営者的視点になりがちでした。しかし、組織横断的に優秀な人材活用・開発を進めるためにも、社員のキャリアアップに必要な要素を明確にし、社員と現場を中心としたマネジメントへの方向転換が必要になってきたのです。

なぜ今?タレントマネジメントが注目される理由

日本では長く終身雇用制や年功序列が人材管理の主流だったため、タレントマネジメントは当初注目されていませんでした。しかし、現在はテクノロジーの急速な発達で、事業を取り巻く変化もスピーディー。企業はそれに乗り遅れないよう、社員のスキルを正確に把握して適材適所の配置を実現する体制が迫られており、タレントマネジメントは企業戦略の重要なキーワードとして挙げられるようになりました。

現代は人口減少を背景とした労働者不足が深刻。限られた人材にポテンシャルを最大限に発揮してもらうため、効果的な人材配置や教育は不可欠です。また、単なる組織の歯車ではなく、仕事に取り組む意義を重視するなど、労働者の価値観の多様化で労働者市場も流動的になりました。

適材適所の配置によって社員が、「自分はこの仕事に向いている」とエンゲージメントを高める効果を望めるのがタレントマネジメントで、企業のパフォーマンス向上につながることも十分に期待できます。

タレントマネジメントを導入するポイント

経営目標に合わせ人材要件を明確に

タレントマネジメントを導入する前に、経営者は自社の経営戦略に合わせ自社の抱える人材(社員)をどう活かしていくのか、短期的・長期的な視点でその方針を明らかにする必要があります。経営戦略に合わせた人材要件の明確化です。

人材要件に基づき社員の能力を把握

経営戦略に合わせた人材要件が明確になったら、社員の能力を把握しましょう。社員の持つ経験や能力、価値観や嗜好などの人材情報を一元管理し、その情報を常にアップデート可能にして、関係部署で共有できる体制を整えていきます。

社員の情報を可視化できれば、今いる社員で要件を満たすことができるかが見えてくるでしょう。必要な人数に達していなければ、教育や研修、または新規採用などで補強を進めることになります。

1 2
キーワードで探す
関連バナー
  • マイナビ エンゲージメント・リサーチ
  • 社会人基礎力診断
  • ムビケーション
→
←