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新入社員教育の進め方!新入社員を即戦力に育てるためのポイントを解説

2023年05月02日更新

新入社員教育は、企業や組織が永続的に成長していくために欠かせない取り組みです。

新入社員を効果的に教育するためには、適切な計画と環境づくりが重要です。この記事では、新入社員教育の必要性、現場での進め方、教育係が意識すべきことなどをわかりやすく解説します。

目次 【表示】

新入社員教育はなぜ必要なのか?

新入社員教育は、新入社員の定着と早期戦力化のために必要な取り組みです。新入社員が早く職場に慣れ仕事を効率的にこなせるようになれば、企業の収益向上にもつながります。ここではまず、新入社員教育の必要性とそのメリットについてあらためて確認していきましょう。

社会人としての自覚を芽生えさせるため

新入社員教育では、実務に必要な知識やスキルに加えて、社会人としての心構えやマナー、倫理観などの基礎も養成します。

新入社員の中には、学生気分が抜けないまま入社を迎える方もいるでしょう。それゆえ、新入社員教育は実務スキルの向上のためだけにおこなうのではなく、「社会人としての自覚」を芽生えさせるためにも重要なのです。

企業の理念やビジョンなども紹介し、自社に対する理解を深めることで、組織の一員として働く意識を醸成しましょう。

新入社員の不安軽減につながるため

新入社員の多くは、新しい環境や仕事に対して不安を抱えています。マイナビがおこなった「2023年度新入社員意識調査」では、「社会人生活の中でどのようなことに不安を感じているか」という質問に対して「仕事をうまくこなせるか」と回答した割合は70.2%となっています。

次いで、「上司・先輩・同僚との人間関係」(58.1%)、「環境の変化に対応できるか」(33.1%)の回答が多く、このことからも新入社員が職場になじんで、うまく働けるかどうか不安に感じていることがわかります。

そのため、新入社員教育は企業文化やルール、仕事の進め方などを詳しく説明し、新入社員が迷わず仕事を進められるように成長させることも目的のひとつです。上司や先輩社員からの丁寧な指導やサポートは、新入社員の不安軽減につながります。

教育係の成長や組織力向上につながるため

OJT担当者などの教育係には、新入社員にわかりやすく説明したり、質問に的確に答えたりするなど、高いコミュニケーション能力が求められます。そのため、新入社員教育を通じて教育係の成長も期待できるでしょう。

なお、新入社員教育は教育係だけに任せず、組織全体で関わっていくことが大切です。組織全体で教育にしっかりと取り組むことで、「人が人を育てるような組織風土」が醸成されます。そのような風土は、組織が永続的に発展するための礎になるでしょう。

新入社員教育の進め方

実際に新入社員を受け入れることになった場合、以下のようなステップで新入社員教育をおこないましょう。

1.教育プランを立てる
2.教育・指導をおこなう
3.評価とフィードバックをする
4.次の目標を設定する

教育プランを立てる

新入社員教育をおこなう際にはまず、教育プランを立てましょう。新入社員が習得すべきスキルや知識、いつまでにどのような成果を期待するかなどを明確にし、その目的に合った指導方法を検討します。

たとえば、ビジネスマナーや基礎的なITスキルなど、新入社員全員に共通して必要な知識やスキルは、集合研修やeラーニングなどが適しています。一方で、実際の現場で使う知識やスキルなどは、OJTを通じた指導が効果的でしょう。

指導方法によってそれぞれ特徴が違うため、両者を上手に組み合わせながら新入社員教育をおこないましょう。また、そのためには新入社員の育成を現場にまかせきりにするのではなく、人事、新入社員の上司、OJTトレーナーが連携して進めていくことが大切です。

教育・指導をおこなう

教育プランが決まったら、新入社員に対して教育・指導をおこないます。一方的に情報を伝えるだけでなく、教育係と新入社員の双方向でコミュニケーションをとるよう心がけましょう。

そして、指導の際には「ティーチング」と「コーチング」を適切に組み合わせることが効果的です。ティーチングが「答えを教える育成方法」なのに対して、コーチングは「答えを考えさせる育成方法」です。相手の理解度や習熟度に合わせながら、ティーチングとコーチングどちらで指導をおこなうべきか意識するといいでしょう。

フィードバックと次の目標設定

教育・指導がある程度進んだら、新入社員の理解度や習熟度を評価します。たとえば、3か月ごとに育成プランを立てている場合は、3か月間指導をおこなった結果を確認するといった具合です。

評価の方法は、業務上の成果の確認や習熟度チェックテストなどをおこなうとよいでしょう。評価の結果や振り返りを通じて成果と課題を洗い出し、次の目標を設定しましょう。その際には、「いつまでにどういう状態を目指すのか」、期限を設定することも重要です。

新入社員を教育する際に意識すべきこと

ここでは、新入社員を教育する際に意識すべきことについて解説します。

仕事の目的、背景を伝える

新入社員に限らず、自分が取り組む仕事の目的や背景を理解することは、働きがいの向上につながります。新入社員が自分の仕事の必要性を理解したうえで働けるよう、担当する業務がどのような位置づけにあるのか、どのような役割を果たすのかをわかりやすく伝えるとよいでしょう。

教育を通じて目指すべきゴールを明確にする

最初に、新入社員教育を通して会社や部署が新入社員に求めているゴールを、新入社員と共有します。それにより目指すべき目標がわかり、新入社員自身がどのようなスキルや知識を身につける必要があるのか理解できるでしょう。

また指導をおこなう中で適宜、新入社員自身が目指すゴールやキャリアプランについてもヒアリングしながら、自己実現ができるよう支援していくことが大切です。

相手に合わせた指導を心がける

私たちは一人ひとり、性格や長所・短所が異なります。そのため、教育をおこなう際には、相手の習熟度や能力、個性に合わせた指導を心がけることが重要です。

教育をする中では、新入社員それぞれで仕事を理解するスピードが異なったり、コミュニケーションがあまり上手にとれなかったりすることもあるでしょう。そのような場合でも、新入社員一人ひとりの性格や個性を理解し、焦らず丁寧に指導をおこないましょう。

話しかけやすい雰囲気づくりをする

職場において、周囲に話しかけにくい状況は、新入社員にとっての不安をさらに高めてしまう可能性があります。そうならないよう、上司や先輩社員から積極的に挨拶をしたり、話しかけたりするといいでしょう。

気軽に相談・質問できる環境を整えることで警戒や緊張がほぐれ、なにかトラブルが生じた場合でも新入社員が迅速に問題を報告しやすくなります。

新入社員教育に力を入れて即戦力を育てよう

新入社員教育を実施するうえでは、OJTとOff-JTを組み合わせながら、人事部や当該部署が連携して教育プランを立てることが欠かせません。人事まかせ、現場まかせにするのではなく、組織全体で協力しながら新入社員を育てていく意識が重要です。

また、新入社員の個性や性格、理解度を把握しながら、一人ひとりにあわせた指導をおこないましょう。今回ご紹介したポイントを参考に、新入社員教育の見直しを図ってみてはいかがでしょうか。

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